Jooni

An exemplary photo of a Zelkova bonsai

Zelkova

1 種類

種類

Zelkova serrata

ケヤキ(Zelkova serrata)はニレ科の落葉樹で、箒(ほうき)作りの代表的な樹種です。ケヤキ盆栽は屋外で育てる樹種で、耐寒性が非常に強く、冬の寒い休眠が必要です。

初心者から経験者まで楽しめる樹種です。生育旺盛で強い剪定に耐え、よく芽を吹きますが、細かく均整のとれた箒の樹形をつくるには何年もの根気強い作業が必要です。細かい小枝が密に広がる扇形の樹冠、秋に黄色・オレンジ・赤に色づく小さな鋸歯のある葉、古木になると剥がれてオレンジ色の斑模様を見せるなめらかな灰色の樹皮が魅力です。

早わかり Zelkova serrata

難易度
中級者向け
置き場所
屋外
日当たり
日なた〜半日陰
水やり
多め
最低温度
-10°C
葉の性質
落葉

肥料

春から初秋まで施肥します。液体肥料を通常の濃さで2週間ごとか半分の濃さで毎週与えるか、固形の有機肥料を月に一度置きます。

  • 油かすや魚粉などの有機肥料は、栄養をゆっくり供給するのでよく合います。
  • 完成した木は春の施肥を控えめにし、新梢と葉を小さく保ちます。
  • 冬は施肥しません。

配置

ケヤキ盆栽は一年中屋外の、日なたから半日陰に置きます。浅い鉢の木は薄い葉が葉焼けしやすいので、暑い夏は午後に軽く日陰をつくります。

耐寒性があり冬の寒い休眠が必要ですが、細かい小枝や浅い鉢の根は寒さに弱い面があります。-10°C以下になる場合はフレームや無加温の物置に入れ、冬の乾いた風からも守ります。室内では管理しないでください。

剪定

箒作りの樹冠は、針金ではなく剪定の繰り返しでつくります。新梢の葉が4~6枚になったら1~2枚を残して切り戻し、これを成長期を通して繰り返します。

  • 骨格の剪定は、芽が開く前の冬の終わりから早春に行います。
  • 箒作りを始めるには、幹を切って切り口から複数の芽を伸ばし、それを繰り返し切り詰めて扇状に枝分かれさせます。
  • 春に幹や枝の股から出る不要な芽は見つけ次第取り除き、内側の小枝が枯れないよう込み合った枝をすかします。

健康な木は初夏に部分的な葉刈りをすると、葉が小さくなります。樹皮に跡が残りやすいので、針金かけは最小限にします。

植え替え

若木は1~2年に一度、成木は2~4年に一度、芽がふくらみ始める早春に植え替えます。根は適度に切り、表面の根を放射状に広げて、よい根張りをつくります。

  • 赤玉土に軽石や細かい砂利を混ぜた水はけのよい用土を使います。弱酸性から中性の土でよく育ちます。
  • 若木では、育成中の表面の根を土で覆っておくと太くなります。
  • 植え替え後はたっぷり水を与え、2~3週間は風や強い日差しを避けて管理します。

水やり

ケヤキは湿った用土を好み、浅い鉢はすぐに乾きます。暑い夏は1日2回確認してください。浅い鉢では朝夕の水やりが必要になることがあります。春と秋はふつう1日1回の確認で十分です。

  • 表面が乾き始めたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
  • 冬は葉がなく水をあまり使わないので、土が乾き始めたときだけ与えます。
  • 用土を完全に乾かさないようにしつつ、過湿も避けます。

季節ごとの管理

  • 春: 芽がふくらんだら植え替え、芽が開く前に骨格の剪定を行います。不要な芽は見つけ次第取り除き、葉が開いたら施肥を始めます。
  • 夏: 1日1~2回水を与え、猛暑の日は午後に軽く日陰をつくります。新梢を引き続き1~2枚の葉に切り戻し、必要なら勢いのある木を初夏に部分葉刈りします。
  • 秋: 施肥をやめ、紅葉・黄葉を楽しみます。落葉後に箒の枝ぶりを確認し、交差枝や込み合った小枝を取り除きます。
  • 冬: 休眠のため屋外に置き、-10°C以下の寒さと乾いた風から守ります。水やりは土が乾き始めたときだけにします。

よくあるトラブル

ケヤキは丈夫な木で、トラブルの多くは枝の込みすぎ、水切れ、吸汁性の害虫によるものです。

  • 内側の小枝の枯れ込み: 外側の枝葉が茂りすぎると、日陰になった樹冠内部の細い枝が枯れます。定期的に枝をすかし、よく日に当てます。
  • アブラムシ・カイガラムシ: 若い枝や小枝につく吸汁性の虫で、葉がべたついたり変形したりします。アブラムシは水で洗い流し、カイガラムシはこすり落とし、被害が大きい場合は殺虫剤を使います。
  • ハダニ: 暑く乾燥した時期に、葉に細かな斑点が出てつやがなくなり、細い糸が張られます。定期的に葉水を与え、必要ならダニ剤を使います。
  • 葉焼け: 強い日差しや夏の水切れで、葉の縁が茶色くパリパリになります。午後は日陰にし、暑い日は1日2回水やりを確認します。