肥料
ヤナギは成長が早く、肥料を多く必要とする樹種です。春に葉が開いたら晩夏まで、盆栽用のバランスの良い有機肥料または化成肥料を2週間ごとに与えます。
- 植え替え後4〜6週間、また木が弱っているときは施肥を控えます。
- 初秋に窒素の少ない肥料を与えると、冬までに枝が充実します。葉が黄色くなったら施肥をやめます。
- 冬の休眠期には与えず、肥料焼けを防ぐため表示の量を守りましょう。
配置
シダレヤナギ盆栽は一年中屋外の日なたに置き、1日6時間以上直射日光に当てます。夏の暑い地域では、午後に軽く日陰を作ると葉焼けを防げ、水やりの回数も減らせます。
均一に育つよう定期的に鉢を回し、乾いた風の当たる場所は避けます。耐寒性は非常に高いですが、気温が-10°Cを下回るときは、鉢ごと地面に埋める、無加温の物置に入れるなどして鉢の根を保護します。
剪定
ヤナギは非常に成長が早く、長く垂れる枝は毎年更新されます。早春の芽吹き前に、前年に伸びた枝を1〜2芽残して強く切り戻します。その後に伸びる新しい枝が、垂れ下がる枝のカーテンになります。
- 成長期には、上に向かって伸びる芽を摘み、長くなりすぎた垂れ枝を切り詰めます。
- 内側や下の枝は日が当たらないと枯れるので、定期的に枝を透かして光を通します。
- 大きな切り口は治りにくく腐りやすいので、できるだけ避け、切った場合は癒合剤を塗ります。
- 若い枝を下向きに誘引するには、晩春から初夏に慎重に針金を掛けるか、おもりを下げます。
植え替え
ヤナギは根の伸びが非常に早い樹種です。若木は毎年、古木は2年に1回、芽がふくらみ始める早春に植え替えます。芽吹きが早いので、時期を逃さないようにしましょう。
- 樹勢の強い健康な木なら、根の半分ほどまで整理できます。
- 水はけが良く、しかも保水性の高い用土を使います。例えば赤玉土に軽石を少し混ぜたものが適しています。
- 根が十分に収まる深さと幅があり、垂れ下がる樹形でも倒れにくい安定した鉢を選びます。
- 植え替え後は強い日差しと風を避け、根付くまで用土を均一に湿らせておきます。
水やり
シダレヤナギは水を好む木なので、用土を決して乾かさないことが大切です。少なくとも1日1回は状態を確認し、表面が少し乾いたらすぐにたっぷり与えます。
夏の暑い時期は1日に何度も水やりが必要になることがあり、猛暑時は湿度トレーも役立ちます。それでも水はけは欠かせないので、鉢を水に浸けたままにしないでください。冬は休眠しているので、用土をやや湿り気のある状態に保ちます。
季節ごとの管理
- 春: ヤナギは芽吹きが早いので、芽がふくらむ早春に植え替え、前年に長く伸びた垂れ枝を強く切り戻します。葉が開いたら施肥を始めますが、植え替え直後の数週間は与えません。
- 夏: たっぷりと水を与え、暑い日は1日に何度も水やりをし、葉焼けを防ぐため午後は日陰を作ります。2週間ごとの施肥を続け、新芽を定期的に摘みます。
- 秋: 初秋に窒素の少ない肥料に切り替え、葉が黄色くなったら施肥をやめます。落葉後は枯れ枝や交差枝が見つけやすいので取り除きます。
- 冬: 休眠中で寒さが必要なので屋外に置きますが、-10°Cを下回るときは鉢ごと地面に埋めるなどして根を保護します。用土をやや湿り気のある状態に保ち、施肥はしません。
よくあるトラブル
シダレヤナギは樹勢が強い一方で水を多く必要とし、いくつか典型的な病害虫が発生しやすい樹種です。
- 葉焼け・急な落葉: 根鉢が乾ききったか、午後の強い日差しに当たったことが原因です。夏は水やりの回数を増やし、午後は日陰を作り、猛暑時は湿度トレーの利用も検討します。
- アブラムシ・毛虫: アブラムシは柔らかい新梢の先に群がり、ハバチやガの幼虫はあっという間に葉を食べ尽くすことがあります。定期的に点検し、幼虫は手で取り除き、アブラムシは殺虫石けんで駆除します。
- ヤナギの炭疽病・黒星病・さび病: 主に雨の多い春に、葉に黒褐色の斑点が出たり、新梢の先が黒くなったり、橙色の粉状の斑点が出たりします。被害を受けた葉や枝を取り除き、風通しを良くし、夕方に葉を濡らさないようにします。
- 枝の枯れ込み: ヤナギは特に細く日陰になった枝がよく枯れます。樹冠に光が入るように保ち、枯れ枝は健全な部分まで切り戻し、代わりの枝を育てます。
- 根腐れ: 水を好むとはいえ、よどんだ水の中では根が腐ります。水はけの良い用土を使い、鉢を常に水に浸けたままにしないでください。