施肥
春から初秋まで2週間ごとにバランスのよい盆栽用肥料を与えるか、月に一度、緩効性の有機肥料を置きます。成長が止まる晩秋と冬は施肥しません。
アルカリ性の用土では葉が黄色くなるため、硬水の地域ではやや酸性の肥料が役立ちます。晩夏に窒素を多く与えると、葉が色づかず緑のままになるので避けてください。
配置
ナンテン盆栽は一年中屋外の日なたか半日陰に置きます。よく日に当てるほど赤色が鮮やかになります。とても暑い地域では、午後に少し日陰を作ります。
寒さに強い植物ですが、気温が**-5°C**前後を下回るときは、無加温の温室や物置、フレームなどで鉢植えの根を保護します。葉を赤く色づかせるのは冬の寒さなので、暖かい室内には取り込まないでください。冬の暖かい地域では、保護なしで屋外に置いたままでかまいません。
剪定
ナンテンの幹はほとんど枝分かれしないため、剪定の中心は伸びすぎた幹を切り詰めて、低い位置や根元から新しい芽を出させることです。
- 高くなりすぎた幹は、芽が動く前の晩冬から早春に切り詰めます。新しい芽はたいてい6週間ほどで出てきます。
- 古い幹、弱い幹、枯れた幹は根元から取り除き、株全体のバランスを保ちます。
- 実が不要なら花がらを切り取り、実を楽しみたいなら残しておきます。
若い幹には針金をかけられますが、硬いのでゆっくり曲げます。自然な育ち方には、株立ちや双幹の樹形が最もよく合います。
植え替え
2年に一度、芽が動く直前の早春に植え替えます。用土は赤玉土に軽石と少量の有機物を混ぜた、水はけがよくやや酸性の盆栽用土を使います。
根の整理は控えめにし、古く木質化した根を取り除きます。植え替え後は、新しい根が伸びるまでの数週間、風の当たらない半日陰で養生させます。
水やり
用土は均一に湿った状態を保ち、決して過湿にしないようにします。毎日確認し、表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。
夏は毎日の水やりが必要になることもあります。冬は成長が鈍るので水やりを減らしますが、根鉢を乾ききらせてはいけません。水道水がとても硬い場合は雨水を使います。
季節ごとの管理
- 春: 伸びすぎた幹を切り詰め、2年に一度、赤みを帯びた新葉が出る前の早春に植え替えます。新芽が出てきたら、2週間ごとの施肥を再開します。
- 夏: 初夏に小さな白い花が円錐状に咲き、そのまま残せば実になります。日によく当て、とても暑い地域では午後に少し日陰を作り、毎日用土を確認します。
- 秋: 涼しい夜と十分な日差しで葉が赤く色づき、実も赤く熟します。晩秋には施肥を止め、気温の低下に合わせて水やりを減らします。
- 冬: 葉は赤から赤紫のまま残り、実も冬じゅう楽しめますが、ペットや鳥には有毒なので手の届かない場所に置きます。施肥はせず、水やりを減らし、-5°C前後を下回るときは根を保護します。
よくあるトラブル
ナンテンは丈夫な低木で、トラブルの多くは用土、水やり、いくつかの一般的な害虫が原因です。
- 葉脈が緑のまま葉が黄色くなる(クロロシス): 多くはアルカリ性の用土や硬水で鉄の吸収が妨げられることが原因です。やや酸性で水はけのよい用土に植え替え、雨水で水やりをし、必要なら鉄分を補います。
- 根腐れ: 葉が垂れて黄ばみ、根鉢が水浸しになっているのは過湿のためです。水やりの間に表面を乾かし、鉢の水はけをよくします。
- カイガラムシ・アブラムシ・コナカイガラムシ: 葉のべたつき、幹の小さな粒、白い綿のような塊は吸汁性害虫のサインです。拭き取ってから葉を洗い流し、殺虫石けんやマシン油で防除します。
- 赤く色づかない: 日照不足、冬の置き場所が暖かすぎること、遅い時期の窒素肥料が原因で葉が緑のままになります。日なたに移し、夜の涼しさに当て、窒素の多い肥料は晩夏までに止めます。
- 葉のまだら模様や変形: モザイク模様、葉の縮れ、生育不良はキュウリモザイクウイルスなどのウイルス病の可能性があります。治療法はないため、症状のひどい幹を取り除き、ウイルスを媒介するアブラムシを防除し、道具を清潔に保ちます。