施肥
春に芽が開いたら施肥を始め、晩夏まで2週間ごとに液体肥料か緩効性の有機肥料を与えます。春はやや窒素の多い肥料を使うと、新梢の伸びを助けます。
晩夏からは窒素の少ない肥料に切り替え、葉が黄色くなったら施肥を完全に止めます。肉質の根は肥料過多で傷みやすいので、濃い肥料は避けてください。
配置
イチョウは一年中屋外の日なたか明るい半日陰に置きます。とても暑い地域では、葉焼けを防ぐため午後は日陰にします。よく日に当てるほど、秋の黄葉が美しくなります。
非常に寒さに強く、冬の寒さが必要なため、冬に室内へ取り込んではいけません。鉢植えの根を保護するのは、気温が**-10°C**前後を下回るときだけで十分で、無加温の車庫やフレームなどを利用します。春の柔らかい新葉は遅霜から守ってください。
剪定
イチョウは成長が遅く、大きな切り口はふさがりにくく跡が残るため、剪定は最小限にとどめ、太い枝は切らないようにします。
- 長く伸びた新梢は、晩春から初夏に固まってから葉2〜3枚に切り詰めます。
- 切り残しの枝は枯れ込むので、必ず芽のすぐ上で切ります。
- 幹の根元から出る不要な芽は、見つけ次第取り除きます。
針金かけもできますが、枝はもろく形が定まるまで時間がかかるため、剪定と自然な樹形を生かして仕立てる愛好家が多くいます。
植え替え
若いイチョウは2年に一度、芽が開く直前の早春に植え替えます。古木は3〜5年に一度で十分です。根は肉質で腐りやすいので、根の整理は控えめにし、植え替え後は用土をやや湿り気がある程度に保ちます。
赤玉土に軽石や溶岩石を混ぜた、水はけのよい用土を使います。やや深めの鉢は直立した樹形に合い、根の水分も安定しやすくなります。
水やり
表土が少し乾いたらたっぷり水を与えます。イチョウは乾燥も常に湿った用土も嫌います。夏は毎日の水やりが必要になることもあります。
秋は落葉とともに水やりを減らし、冬は用土がわずかに湿っている程度に保ちます。肉質の根は過湿の用土ですぐに腐るので、鉢の水はけをよくしておきます。
季節ごとの管理
- 春: 必要なら芽が開く前に植え替え、新葉を遅霜から守ります。芽が開いたらすぐに施肥を始めます。
- 夏: 固まった新梢を葉2〜3枚に切り詰め、暑い日は毎日水やりをします。とても暑い地域では、葉焼けを防ぐため午後は日陰にします。
- 秋: 窒素の少ない肥料に切り替え、葉が黄金色になったら施肥を止めます。落葉に合わせて水やりを減らします。
- 冬: 休眠のため屋外に置き、-10°C前後を下回るときは根を保護します。施肥はせず、用土がわずかに湿っている程度に保ちます。
よくあるトラブル
イチョウは病害虫の被害がほとんどなく、トラブルの多くは水、暑さ、剪定が原因です。
- 葉焼け: 強い日差しや乾いた風、根鉢の乾燥のあとに、葉の縁が茶色く乾きます。暑い時期は午後に日陰を作り、水やりを安定させます。
- 根腐れ: 夏に葉が黄ばみ芽吹きが弱いのは、湿った用土で肉質の根が腐っているサインです。水はけのよい用土に植え替え、水やりの間に表土を少し乾かします。
- 剪定後の枯れ込み: 切り残しや大きな切り口から枝の中へ枯れ込みます。芽のすぐ上で切り、太い枝は切らないようにします。
- 生育不良・黄葉が冴えない: 多くは日照不足か肥料不足です。よく日に当て、春から晩夏まで定期的に施肥しますが、イチョウはもともと成長が遅いことも念頭に置いてください。