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Deutzia

2 種類

種類

Deutzia gracilis Deutzia scabra

ウツギ属(ヒメウツギ Deutzia gracilis、「卯の花」で知られるウツギ Deutzia crenata など)は日本と中国に自生する落葉の花木で、晩春に白や淡いピンクの小さな星形の花を枝いっぱいに咲かせます。ウツギ盆栽は屋外で育てる樹木で、冬には寒さに当てる休眠期間が必要です。地植えなら耐寒性は十分にあります。

生育が早く強剪定にもよく耐え、株立ちや寄せ植え風の樹形を作りやすいので、初心者にも向いています。春の豊かな花、古い幹の淡い茶色にはがれる樹皮、鉢の中でも大きくなりすぎない小さな葉が魅力です。

早わかり Deutzia gracilis

難易度
初心者向け
置き場所
屋外
日当たり
日なた
水やり
多め
最低温度
-10°C
葉の性質
落葉

肥料

春の芽出しから晩夏まで、液体の盆栽用肥料を2週間に1回、または有機固形肥料を月に1回施します。開花中は施肥を休み、花後、翌年の花をつける新梢が伸びる時期に再開します。

  • 肥料はバランスのよいものを使います。窒素が多いと枝ばかり伸びて花が減ります。
  • 新しい枝が冬までに充実するよう、初秋に施肥をやめます。

配置

一年中屋外に置き、花つきをよくするため日当たりのよい場所で管理します。真夏の暑さが厳しい地域では、午後に軽く日よけをし、風通しをよくすると葉焼けを防げます。

冬は屋外で寒さに当てて休眠させます。地植えでは-25°C程度まで耐えますが、鉢植えでは**-10°C以下**になるとき、鉢を土に埋めるかマルチングするか、無加温の物置やフレームに移して根を守ります。

剪定

ウツギは前年に伸びた枝に花をつけるため、剪定は花が終わった直後に行います。冬や早春に切ると、その年の花芽を落としてしまいます。

  • 花が咲いた枝は、勢いのある新梢や芽を1対残して切り戻します。
  • 株を若く保つため、毎年いちばん古い幹を1〜2本根元から切ります。古い幹は花つきが悪く、中空の髄から腐りやすくなります。
  • 新しい幹として使わないひこばえは根元から取り除きます。
  • 夏の新梢の整理は軽めにし、新梢が花芽をつけられるよう盛夏までに終えます。

針金かけは晩春から夏に若い枝に行います。古い幹は硬く折れやすいので、主に剪定で樹形を整えます。

植え替え

若木は1〜2年に1回、成木は2〜3年に1回、早春の芽がほころぶ直前に植え替えます。根の伸びが旺盛なので、根の3分の1程度を整理しても問題ありません。

用土は赤玉土に軽石や溶岩石を混ぜた水はけのよい盆栽用土を使い、pHは中性から弱酸性にします。植え替え後は2週間ほど、強い日差しと風を避けて管理します。

水やり

ウツギは適度に湿った用土を好み、鉢が乾くとすぐにしおれます。特に開花中と葉が茂る夏は注意が必要です。表土が乾き始めたらすぐにたっぷり与え、暑い時期は毎日必要になることもあります。

ただし常に湿った状態だと根腐れするので、用土を水浸しにはしないでください。葉のない冬は、根鉢が完全に乾かない程度に水を与えます。

季節ごとの管理

  • 春: 芽出し直前に植え替え、新しい葉を遅霜から守ります。晩春に花が咲くので、施肥は花が終わってから始めます。
  • 夏: 花後すぐに剪定し、古い幹を1〜2本更新して、2週間ごとの施肥を再開します。暑い時期は毎日水やりし、翌年の花芽ができるよう剪定は盛夏までに終えます。
  • 秋: 初秋に施肥をやめます。葉は黄色や赤みを帯びてから落ちることが多く、休眠に向けて水やりを減らします。
  • 冬: 葉を落とした樹は屋外で寒さに当てて休眠させ、-10°C以下では根を保護します。水は根鉢が乾ききらない程度に与えます。

よくあるトラブル

ウツギは丈夫な樹で、トラブルの多くは剪定の時期違いや鉢の水切れが原因です。

  • 花が咲かない: 冬や春に剪定して花芽を切ってしまったか、日当たりが不足しています。剪定は花の直後だけにし、よく日に当てます。
  • 古い幹が枯れ込む: 古い幹は弱って花が減り、中空の髄から枯れ込みます。根元から切り取り、若い枝に更新します。
  • しおれ・葉先の褐変: 鉢が乾いたか、強い日差しと風に当たりました。表土が乾いたらすぐに水を与え、猛暑の日は午後に軽く日よけします。
  • アブラムシ: 春に柔らかい新芽に群がります。水で洗い流すか、殺虫石けんを使います。
  • 根腐れ: 水はけの悪い鉢で用土が過湿になると根が腐ります。水はけのよい用土を使い、受け皿に水をためないようにします。