肥料
春の芽吹きから秋まで、2〜3週間ごとにバランスの取れた有機肥料または液体肥料を与えます。安定した施肥が、細かい枝をつくる旺盛な成長を支えます。
- 完成に近い樹では、葉と節間を小さく保つため、真夏は窒素を控えます。
- 植え替え直後の樹には約4週間施肥しません。
- 秋に葉が色づき始めたら施肥をやめます。
配置
一年中屋外のよく日の当たる場所に置き、風通しを確保します。室内ではすぐに弱り、葉を落とします。
猛暑日は鉢がすぐに乾くので、午後は少し日陰にし、用土をこまめに確認します。冬、エノキとアメリカエノキは耐寒性がありますが、-5°Cを下回るときは鉢の根を保護します。Celtis africana は寒さに弱いので、霜に当てないようにします。
剪定
エノキは密な枝ぶりをつくるため、生育期を通して剪定します。新梢が4〜6葉に伸びたら、1〜2葉を残して切り戻します。
- 骨格の剪定や太枝の除去は、芽が開く直前の冬の終わりから早春に行います。
- エノキは切り口の奥まで枯れ込むことがあるので、太い枝は少し残して切り、後で整えます。
- 健康で成熟した樹は、初夏に部分的な葉刈りをすると枝が細かくなります。弱った樹には決して行わないでください。
育成中は、枝が望む太さになるまで自由に伸ばしてから切り戻します。若い枝には生育期に針金をかけ、樹皮に跡がつきやすいのでこまめに確認します。
植え替え
若木は1〜2年に1回、成熟した樹は3〜4年に1回、芽がふくらみ始める早春に植え替えます。根の伸びが早く細根が密に回るので、適度な根の整理にはよく耐えます。
赤玉土に軽石や溶岩石を混ぜた、水はけの良い用土を使います。植え替えの間に水はけが悪くなったら、表面の用土を新しいものと入れ替えます。
水やり
エノキは生育期によく水を吸いますが、過湿は嫌います。表面の用土が乾き始めたらたっぷり与え、根鉢を完全に乾かさないようにします。
暑い時期、根がよく回った樹は1日に複数回の水やりが必要になることがあります。冬は用土をやや湿る程度に保ちます。
季節ごとの管理
- 春: 芽がふくらんだら植え替え、芽が開く直前に骨格の剪定をします。新しい葉が出たら施肥を始めます。
- 夏: こまめに水やりをし、新梢を1〜2葉に切り戻し、勢いのある樹は必要に応じて部分的に葉刈りします。アブラムシやハダニに注意します。
- 秋: 葉が色づいたら施肥をやめ、この時期に熟す小さな実を楽しみます。自然に落葉させ、休眠に入らせます。
- 冬: 屋外で休眠させ、-5°Cを下回るときは鉢を保護し、Celtis africana は霜に当てないようにします。葉のない時期に枝の骨格を整えます。
よくあるトラブル
エノキの盆栽は丈夫で、トラブルの多くは害虫か置き場所の誤りによるものです。
- アブラムシ・カイガラムシ: 新梢の汁を吸い、べたつく甘露を残します。水で洗い流し、殺虫石けんや適切な殺虫剤で対処します。
- ハダニ: 高温乾燥時に葉が白っぽくかすれ、つやがなくなります。定期的に葉水をかけ、ひどい場合は殺ダニ剤を使います。
- 枝の枯れ込み: 強い剪定の後や樹が弱っているときに枝が枯れ込むことがあります。太い枝は少し残して切り、日当たりの良い場所で樹勢を保ちます。
- 夏の落葉: 多くは一度根鉢を乾かしてしまったか、室内に置いていることが原因です。水やりを安定させ、屋外に置きます。
- 葉のこぶ(虫こぶ): Celtis occidentalis の葉の小さなこぶは、小さなキジラミが原因です。見た目は悪いものの害はないので、ひどい葉だけ取り除きます。